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曲目リスト

1.弦楽のためのアダージョ(バーバー)

2.聖なる海の歌声(ジェンキンズ)

3.アダージョ(アルビノーニ)

4.花の二重奏(ドリーブ)

5.ラシーヌ賛歌(フォーレ)

6.月の光(ドビュッシー)

7.ミゼレーレ(アレグリ)

8.パーペテューム・モービル(サイモン・ジェフス)

9.ナゴヤ・マリンバ(ライヒ)

10.ヴァイオリン協奏曲第1番第2楽章(冒頭)(ブルッフ)

11.アテネのための歌(タヴナー)

12.ガブリエルのオーボエ(エンニオ・モリコーネ)

13.ウェザー・ストーム(アームストロング)

14.ピアノ協奏曲第5番第2楽章より(バッハ)

15.アヴェ・ベルム・コルプス(モーツァルト)

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76:14

レビュー(Amazon.co.jp)

   もし、夜明けのクラブで、フランス近代音楽の巨匠ガブリエル・フォーレ(1845 - 1924)の珠玉の合唱曲「ラシーヌ賛歌」が、ビートルズに影響を与えたイギリスの現代作曲家でロシア正教徒のジョン・タヴナー(1944 -)「アテネのための歌」が、あるいは晩年のモーツァルトの祈りの結晶「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が、さりげなく流れ出したとしたら?? 喧騒とトランス状態の客たちの心に、まるでスポンジに水が吸い込まれるように、それらの音楽は溶け込んでいくかもしれない。
   チルアウト・ミュージックとは、明け方近くのクラブで疲れ始めた客が“踊るための音楽”ではなく、“聴くための音楽”“リラックスするための音楽”を求めだしたときに、DJが気を利かせてかけるものから発祥しているという。現在では、もっと一般的に、日常の喧騒によって疲れた精神と身体をクールダウンさせるための音楽を指すようだ。
   アンビエント系アレンジがぴったりはまっているバーバー「弦楽のためのアダージョ」に始まる1曲ごとの転換が醸す雰囲気は、とてもしゃれている。教皇庁門外不出の秘曲とされてきたが、14歳のモーツァルトが一度聴いて暗譜で書き取ってしまったことで有名なイタリアの作曲家グレゴリオ・アッレーグリ(1582 - 1652)の「ミゼレーレ」を、ドビュッシーとペンギン・カフェ・オーケストラの間にさりげなく入れているところなど、プロデューサーの非凡なセンスを感じる。ヨーロッパで80万枚もの大ヒットとなったのも頷ける内容だ。
   唯一惜しまれるのは、それぞれの曲についての解説がまったくないこと。やはり、一言でもいいから各曲についての説明がほしくなる。せっかく、こんなに未知の素晴らしい曲たちに出会えたのだから。(林田直樹)

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