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Alec Klein

Simon & Schuster

グループ:Book

ランキング:445081

価格:¥ 2,081

発売日:2003-06

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レビュー(Book Description)

   2000年1月、アメリカオンラインとタイムワーナーは、米国史上最大の合併を発表した。これにより、世界最大のメディア企業が誕生することとなった。米国一のインターネット企業と、ワーナーブラザーズ、HBO、CNN、タイム誌といった世界的に有名なブランドを擁する巨大エンターテイメント企業が強力に結び付いたこの合併は、新メディアと旧メディアの融合として祝福された。

   だが、そのわずか3年後、合併を推し進めた経営陣のほぼ全員が辞任し、会社は膨大な市場価値を失った。そのうえ、米国政府が2度にわたる商取引調査に乗り出すこととなったのだ。世紀の合併劇はいったいなぜ、壮大な失敗となってしまったのか?

   ワシントンポスト紙のアレック・クラインは、合併以来、AOLタイムワーナーを追い続けてきた。同社に関するクラインの報道は、司法省と証券取引委員会による調査につながった。クラインは『Stealing Time』のなかで、読者を舞台裏へと案内し、文化的衝突がいかにして壮大な企業崩壊のお膳立てをしたのかを描き出す。AOLのスティーブ・ケースは、1990年代後半のインターネットバブルがはじけるのは時間の問題だと見抜き、好調に飛行する自社の地固めに乗り出した。彼のとった方法、それは他社を買収してさらに上昇することだった。一方、タイムワーナーのジェリー・レビンは、新しいテクノロジーに夢中になっていたものの、膨れあがったメディア帝国をインターネット時代へと推し進めることができずにいらだっていた。AOLとタイムワーナーは、完璧な組み合わせに見えた。

   だが、米国政府は両社にいくつかの譲歩を命じ、1年にわたる交渉のあいだに、テクノロジー株は暴落した。AOLの経営陣はその負債を相方のタイムワーナーに負わせ、タイムワーナー側は、厚かましくて経験の浅い侵入者に、異常なほどの高額で買収されつつあると感じた。AOLの方針は、迅速で自由で攻撃的だった。だが、より上品なビジネス環境で経験を積んできたタイムワーナーの経営陣は、それに反発した。文化的衝突と経営スタイルの対立のなか、AOLのビジネスは失速し、ついには行き詰まった。さらに悪いことに、AOLは政府による調査を受け、内部調査を行なった同社は、少なくとも1億9000万ドルの売り上げを不正に水増ししていたことを認めた。タイムワーナーの反発は激しさを増した。

 『Stealing Time』は、短い繁栄の後に崩れ去ったテクノロジーバブルの時代に渦まいた、野心と傲慢と欲望の物語だ。本書には、スティーブ・ケース、ジェリー・レビン、ボブ・ピットマン、テッド・ターナーなど、傑出した人物が次々に登場する。多数の機密書類や、現在進行中のこのドラマで重要な役割を演じた人物へのインタビューをもとに書かれた本書は、AOLタイムワーナーの急激な上昇と、それよりもいっそう急激な墜落を描く、興味深い物語だ。

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